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山岳ライターの商品体験レポートProduct Report

使っている人はごく僅か!? 珍しい焚火台、フュアハンド パイロン&アタゴの使い勝手を確かめてみた!(フュアハンド パイロン編)

秋キャンプの夜を煌々と照らす焚き火の炎。揺れる火を眺めるだけで、不思議と心が落ち着きますよね。そんな優雅な時間に欠かせない道具が「焚火台」です。検索ボタンをポチッと押せば、オススメ道具の情報は無数にヒットしますが、もちろん検索に引っかからない商品もあります。今回テストした「フュアハンド パイロン」と「ペトロマックス アタゴ」が、まさにそれ。口コミも少なく、レビュー記事も見当たらない。だからこそ使い勝手を確かめるために、フィールドテストを行いました! 忖度なしで、感じたままを報告します。

 

 

キャンプ場で「フュアハンド パイロン ¥35,000+税」と対峙したとき、まず感じたのはデカイ!でした。本体の高さは74cm。最近の潮流であるコンパクト化に逆行するビッグサイズです。

 

筆者の身長は182cm。実際はもっと大きくみえます。

 

さらに、持ち運ぼうとすると、ちょっと重い。ステンレススチールの塊なので当たり前ですが、重量は10.5kgもあります。どうやら軽量化は考えられていないようです。さらにさらに、使うためには足のパーツをネジで本体に取り付ける必要がありました。

 

意外とパーツが多い…。

 

車に積んでキャンプ場で使う焚火台をイメージすると、面倒臭くて扱いに困ると感じるかもしれません。しかし視点を変えて、持ち運ばずに庭に常設して使う焚火台だと考えれば、デメリットは一掃されます。一度組み立ててしまえば二度と分解する必要はなく、さらにステンレススチール製なのでサビにも強く、頑丈夫で長持ち。一度購入すれば、一生モノの焚火台になるはずです。

 

そんな第一印象から始まったフィールドテスト。薪を入れてさっそく点火すると、見る見るうちに火が薪に燃え移り、わずかな時間で火柱があがりました。気持ちいいほど、よく燃えます。さすが二重構造の焚火台。燃焼効率はピカイチです!

 

焚べた薪まで火がまわり、みごとな燃えっぷり

 

本体が筒状なので長い薪もそのまま投入でき、なかで縦方向に収まるので、下から上に向かってどんどん火が燃え盛ります。さらにカタログに書かれている通り、思った以上に煙が発生しない点も燃料効率の良さを裏付けるポイント。これだけ勢いよく燃えてくれると、気分がいいです。

 

                         

 

火を眺めて悦に入りつつ、別売のパーツを装着して、今度はBBQを楽しみました。パイロンには、BBQを楽しむための「フュアハンド パイロンプレート ¥19,800+税」がオプションとして売られています。これもスチール製の鉄板なので13.5kgと超重量級ですが、本体で散々驚いたので、もう慣れたもの。台になるパーツを本体に取り付けて、プレートを二人がかりで上に載せます。一度使用するとプレートが熱で少しだけ反り返るので、次に使うときは凹みが下になるように向きを気にしましょう。装着できたら、あとは鉄板がアツアツになるのを待つだけです。

 

このパーツの上に鉄板を乗せます

 

数分後、いい具合に鉄板が熱くなったので、油をひいて食材を焼いてみました。乗せた瞬間にジューっと鳴り響く音が食欲を掻き立てます。網ではなく、鉄板の上で楽しむBBQってちょっと新鮮。はたして、どんな焼き具合になるのでしょうか。

 

美味しそうに食材が焼けていきます

 

よく焼けた牛肉を一口頬張ってみると、肉本来の柔らかさのなかから熱々の肉汁が染み出し、口の中に広がりました! 網で焼いた肉は表面が焼けすぎてしまい、気を抜くとカリッとした歯ごたえになってしまいますが、鉄板で焼くと満遍なくじわじわ熱が通るので、歯を立てた瞬間のジューシーさが全く違うんです。さらに熱が一点に集中しないからか、食材が焦げにくい点も嬉しい。野菜もいただいてみると、甘みが増して、食感はしっとり。網焼きよりも、鉄板の方が食材の旨味を引き出してくれると感じました。

 

ただし、気になった点が一つ。プレートの下と本体に開いた僅かな隙間から炎が飛び出してくるので、薪の焚べすぎには注意しましょう。ちなみに、フェアハンド プレートを装着した状態で薪をくべる時は、中央の穴からなかに入れます。そしてこの中央部分は、ヤカンを乗せてお湯を沸かすことも可能。使い勝手もちゃんと考えられているのです。

 

こんな使い方もできます

 

食欲を満たしたら、後片付けです。足を取り付けたネジを緩めて本体を持ち上げると、足と底部のパーツだけが取り残された状態になり、なかから灰受けが出てきます。覗いてみると、灰受けを見てみると、燃え残りは皆無。大きな薪も綺麗に燃え尽きて、灰だけになっていました。これも二重構造による燃焼効率の良さの賜物ですね。

 

本体の底で灰燼を受け止める鍋状の灰受けがこれ

 

薪を4〜5本燃やしましたが、残った灰はたったのこれだけ

 

パイロンは、持ち運ぶような使い方が正直苦手。でも、ご自宅に庭があれば、備え付けの焚火台&BBQコンロとして活躍してくれます。スタンディングスタイルで、豪快な焚火とBBQが楽しめるのは、フェアハンド パイロンの強烈な個性による唯一無二の魅力ではないでしょうか。さらに、燃焼効率の良さはさることながら、パイロンプレートで焼いた食材が美味しすぎました…。鉄板焼のBBQを一度体験すると、もう網焼きには戻れないかもしれません。

 

次回はペトロマックス「アタゴ」の使い勝手をレポートします!

 

FEUERHAND

・パイロン

https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100651

・パイロンプレート

https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100890


山岳ライター:吉澤英晃

山岳ライター吉澤英晃が、毎月1つのアイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)

【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。