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山岳ライターの商品体験レポートProduct Report

燃料ストーブ

【動画あり】世界中で使用でき、寒い冬に活躍する燃料バーナー「NOVA(ノヴァ)」の使い方を一から学ぼう!

 

 野外用に開発されたバーナーには種類がふたつあることをご存知ですか? 専用のガス缶にバーナー本体を取り付けて使うガスバーナーと、化石系燃料のホワイトガソリンや灯油などを燃料に使う燃料バーナーです。

 

 今回紹介する「NOVA(ノヴァ)」は、オプティマスからリリースされている燃料バーナーのハイエンドモデル。燃料にはホワイトガソリンやガソリン、灯油、軽油などが使える汎用性の高さと、弱火から強火まで火力を調整できる優れた性能から、海外の山に挑む登山家や探検家や過酷な環境で活動する軍隊などに愛用されている名機です。

 

 ガスバーナーではなく、あえて燃料バーナーを選ぶメリットのひとつは、燃料が入手しやすいという点にあります。ガスバーナーは専用のガス缶がないと使えませんが、燃料バーナーは燃料さえ手に入ればその必要がありません。さらにもうひとつは、低温下でも一定の火力を保つことができるということ。ガスバーナーは低温下でガス缶が冷えるとタンク内で燃料が気化しにくくなり、結果火力が低下してしまうことがあるのですが、燃料バーナーではその現象が起こりません。気温が零度以下になる冬山でも一定の火力を保つことができるのです。

 

 そんな燃料バーナーのなかでも複数の燃料が使える「NOVA(ノヴァ)」は、バイクで旅をするライダーや、冬もキャンプを楽しむキャンパー、世界中を歩き回るバックパッカーや登山者にもオススメ。陸上自衛隊に採用されるほど優れた耐久性、堅牢性も特徴のひとつです。

 

 ただし、扱いが簡単なガスバーナーとは異なり、やや複雑な手順を覚る必要があるのが燃料バーナーの唯一の難点。燃料バーナーに触れたことがない人は、使い方に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は「NOVA(ノヴァ)」を実際に扱いながら、その使用方法を分かりやすく解説していきます。

 

一から学ぶ! 「NOVA(ノヴァ)」の使用方法

バーナー本体とポンプが収納ケースに入っている

 

 「NOVA(ノヴァ)」を購入すると、バーナー本体と燃料ボトルに取り付けるポンプが付いてきます。燃料ボトル「チャイルドセーフ フューエルボトル」は別売りなので、好みの大きさを入手してください。サイズは、S(300ml)、M(530ml)、L(890ml)、XL(1300ml)の4種類。MとLサイズにはブラックカラーの「タクティカル フューエルボトル」も用意されています。

 

手前の左からS、M、Lサイズ。右奥にあるのがXLサイズ

 

キャップには子供が簡単に開けられないように、セーフティーロック機能が採用されている

 

 準備が整ったら燃料ボトルに燃料を注ぎます。注ぎ口が狭いので100円ショップなどで購入できるジョウゴがあると便利です。

 

 次は燃料ボトルを加圧します。注いだ燃料の量が容量の4分の3以上なら約25回、半分以下なら約40回ポンピングしましょう。終了したら燃料ボトルの注ぎ口にあるON・OFFの表示を確認して、ONが上を向くように地面に置きます。

必要な回数分、丁寧にポンピングする

 

 ポンピングできたら次はプレヒート(予熱)です。このプレヒートが、ガスバーナーしか使ったことがない人がもっとも戸惑うポイントのはず。燃料バーナーは使用前に燃料が通るパイプを熱しないといけません。事前に加熱するこの行程を“プレヒート”と呼び、高温になったパイプに触れることで燃料が蒸発します。その結果ガスが吹き出して火力が調整でき仕組みになっているのです。プレヒートを行わずにバルブを開放すると液体のまま燃料が吹き出し、点火すると火柱があがり非常に危険です。

 

 ここから先は動画を作ったので、確認しながら読み進めると分かりやすいですよ。

 

 プレヒートを行う前に、ポンプに付いているダイヤルをOPENにします。次にバーナー本体のコントロールバルブを半回転させると加圧された燃料ボトルから燃料が出てくるので、ジュッジュッと音がしたら素早くバルブを閉じましょう。飛び出した燃料に火を付けると、バーナーが炎に包まれてプレヒートがはじまります。燃料を出しすぎると火柱が上がるので、ここでも注意が必要です。

プレヒートを行う前にバーナー本体の内側にあるウィックに燃料を染み込ませる

 

 炎に包まれるバーナーを眺めること数秒、充分に本体が熱せられたら徐々にコントロールバルブを開放します。蒸発した燃料が本体から吹き出し、火力が調整できるようになりました。

 

 消火するときはコントロールバブルを閉じるのではなく、OFFの表示が上を向くように燃料ボトルをひっくり返すのがポイントです。こうすることでパイプ内の燃料を使い切ることができ、収納時に燃料が漏れる危険がありません。完全に火が消えたらコントロールバブルを閉じて、ポンプに付いているダイヤルもCLOSEにします。あとはバーナー本体が冷えるのを待つだけです。

 

 以上が「NOVA(ノヴァ)」の使い方になります。いかがでしたか? 難しいことはないですよね。ぜひ使いこなして、どこにいても安定した火力を簡単に手に入れてください。アウトドアアクティビティーを楽しむフィールドがさらに広がるはずです。

 

OPTIMUS 

NOVA(ノヴァ)

https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=10003

 

山岳ライター:吉澤英晃

山岳ライター吉澤英晃が、アイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)

【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。